転職先に売り手市場の業界を選ぶメリット

転職活動は、面接や入社試験などを受ける肉体的な疲労だけでなく、自分の社会的な価値と向き合うことで精神的なストレスを抱え、肉体と精神の両面でとても負担を感じる大変な作業です。特に買い手市場の業界の場合は、不採用となる可能性も高く、何度も面接や試験を繰り返すことになると転職活動自体が億劫になってしまいます。そのような状態になると、活力のある状態で面接を受けることができずに、さらなる悪循環に陥る危険性もあるでしょう。ですから、そうならないためには、転職先を売り手市場の業界にしてみることも考えましょう。

売り手市場であれば転職活動が長期化する可能性も低く、人手を求めて福利厚生を充実させている職場を見つけられるかもしれません。なかでも売り手市場として有効求人倍率が上がっている介護業界は狙い目です。介護業界は他の業界に比べると、およそ3倍近くも有効求人倍率が高いと言われています。また、「介護職員処遇改善加算」という制度を導入し、雇用の促進も図っていま。介護職員処遇改善加算とは、介護職員の待遇や職場環境を改善し、一定の処遇改善を行った施設に対し介護報酬にプラスアルファが加算される制度であり、介護職の環境改善に大きな影響を与えています。

しかも、介護の仕事は、少子高齢化によってなくなるという心配もないため、非常に将来性の高い職種と言えます。ですから、現在転職を考えている方は、職種に強いこだわりがなければ、売り手市場の最盛期である介護業界を検討してみることをおすすめします。